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妄想長編大作 第十二部 part1 ~あいなま~

それは僕とKの共通の友達が彼女を佐賀へと呼んだ時の話だ。


彼女を呼んでおきながら自分は夜までバイトだという。


そこでバイトが終わるまで彼女の相手をして欲しいと言うことで僕とKの二人にそれを頼んできた。


僕とKの答えはYES。


なんの問題もなかった。


ご飯を食べてから、特別やることもないのでKの家に3人で向かった。


僕とKにかかれば初対面なんてものはなんのデメリットでもなかった。


あっと言う間に初対面という壁をとっぱらい話が盛り上がった。


打ち解けたら自分の役割は終えたと思ってしまったのか


前日ほとんど寝ていなかった僕はいつのまにかこたつで寝てしまっていた。




【ここから先、友達をJ。その彼女をM。としますw】
しばらくして浅い眠りから目覚めた。


寝てしまったことにそこで初めて気付いた僕は


すぐさまその事を謝ろうと思った。


しかし、そこで


『それに引き換えKちゃんの彼氏ってめっちゃいいよね♪面白いし優しそうやし。』


とMの声が耳に入ってきた。


悪い事とは思いながらも寝たふりをすることにした。


【それにひきかえ】ということは二人でJの話をしていて


MがJの愚痴でもこぼしたのであろう。ということが想像できた。


加えて僕たち二人をカップルと勘違いしてしまっている。


そのMの発言にKがどう返すのか気になって寝たふりをしてしまった。


『そうかなぁ…まぁ少なくともこの人は彼女呼んどいてバイト入れるみたいな事はせんやろうねww』


冗談混じりの切り返しにMも『確かにwなんでJと付き合いよるんやろw』と笑っていた。


ん?


え?


なぜ否定しないんだ…


そぉ思った時に


『ってか私たち付き合ってないけどね。』


とKが発した。


ですよね…なんか色々と考えて寝たふりしながら表情が変わりそうだったので無理やり寝がえりをうった。


『え?嘘!?付き合ってないと?第三者の私から見たら完全にカップルだよ。しかも長年付き合ってそうw』


いいぞいいぞ。もっと言ってやれw


『そうかなぁ。普通と思うけど。てか絶対Jには言わんでね。私こないだ告られたからね。』


まぁ…流れ的にそうなるよね。


Mは基本的には佐賀にいないし言ってもなんら問題は無いしね。


『なんでダメやったん?』


『いきなり言われて混乱しとってさ。そんな状態で無責任にYESとは言えんくて…』


『てことはその時は完全にそういう対象で見て無かったんや。』


『まぁそぉやね。でもそれからずっと考えてさ…』


やばい。これ以上は聞いちゃダメでしょ。


寝ぼけたふりをして体を動かし


『…うぅ。ん…』


といった感じで不自然な声を出して伸びをした。


それを見てKは話を中断した。


『ん~…はぁ、うわぁ寝たぁ…』


『ぐっすりやったよww』


とMが言った。


『いつ寝たか全然覚えてねぇ…イビキとかかいた?』


『いや。スヤスヤとw』


『はは。よかったw』


『今とおる君かっこいいね。って話してたとこだよw』


とMが言った。


『またまたぁ。…1万でいい?w』


と言ってサイフへ手をのばす仕草をした。


『はは。まじウケるww』


『あんな安モンのボケに笑ったら調子乗るから笑ったらダメよw』


とKが言った。


『そうよ。ダメよ。僕はすぐに調子に乗るからさw』と僕は乗っかった。


『いやいや。まじでウケるってwてかほんと仲いいよねぇ♪』


とM。


さっきまでカップルと勘違いしてたクセにw


などと考えながらたわいもない話を3人で続けた。


しばらくしてJから連絡が入りおごるから4人でJの家で宅飲みをしよう。と言う流れになった。


それが11時くらいだった。


そこから4人で楽しく飲み食べして時計の針が2時をさしたくらいだった。


全く同じタイミングでKと目を合わせ、幸せそうなJとMのために空気を読むことにして僕が発言した。


『じゃそろそろ邪魔者はおいとましましょぉかね♪』


『え?全然邪魔じゃないよ。』とM。


『アホ。てかもうJの顔見飽きたわ。これ以上おったら夢にそのブサイクが出てくるわ。やけん帰る。』(僕)


『Kも帰ると?』(M)


『さすがに私も夢でまでJには会いたくないしねw』(K)


『ボロクソやなw今日は二人ともありがとうね。』(J)


『おう。じゃJ。夢で会おうぜぇw』(僕)


『結局、夢で会うんじゃんwウケるww』(M)


と言った感じでJの家を出た。


MがM-1の審査員だったら僕、優勝できるかもwなどと考えながら携帯電話を覗くと


夜中の2時。


もちろん僕がKを送る流れになった。


安物の僕のママチャリの後ろにKを載せて。


酒も入ってほてった体には冬の寒さが心地よかった。


しかしそれは僕だけのようでKは30mに一回は『寒い』と言っていた。


Jの家からKの家までは1.5㌔ほどありさすがにこのままではこいつ凍死するんじゃね?


などと考えてしまい上着を貸すなんてキザの代表みたいな行為を素直に出来ない僕は


自転車を100mくらい本気で漕ぎ出した。


『ちょ、何?寒いって!』


『どっちにしろ寒いなら早く着いた方が得やろ?ww』


と言って無視して漕いだ。


そして自転車をいったん停めて


『はぁ…はぁ…てかこっちはクソ暑いんやけどw』


と言って。


『そんな寒いならこれ着ていいよ。まじ暑い。無理。』


せっかくの僕の演技もKには通じず


『…あいかわらずの照れ屋さんやねw』


と言われた。


『うるせwそんなん言うならこれカゴに入れて走り出すぞ。』


『ごめんごめん。ありがと♪』


てか。やっぱ上着脱いだら寒いわww


なんて思いながらも『ふぅ。涼しい』と言うしかなくKの家まで漕ぎ出した。


10分弱でKの家に到着。


Kをおろしてカゴに入れてたバッグをKに渡して


Kが上着を脱ごうとした時に


『あっ。そういやあんた部屋に目薬忘れたとか言ってなかったっけ?』


と言われ思い出す。


Jの家で目薬を忘れたと発言したことを忘れていた。


『ナイス。よぉ覚えとったね。』


『というわけでこの上着は部屋まで借りるわw』


『どぉぞどぉぞw』


と言ってKの部屋へと二人で向かった。


慣れからくるもので我が家のように家へとあがり目薬を探す。


自分が思っていた場所にそれはなく。


全く心当たりがない僕は目薬をなかなか見つけることが出来なかった。


探しながらも『J達お似合いやったね』やらそんな内容の話をしていた。


15分程探し続けこたつで寝ていたことを思い出した僕は


こたつの中から無事、目薬を見つけた。


しかし、正直な所、もう帰るのがだいぶダルくなっていた。


見つけてもしばらく居座りいつものKとのたわいもない話。


1時間ほどすると完全に帰る気など一切無くなっていた。



PART2へつづく



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