※ここからの妄想は妄想故に医学的な内容は現実ではありえないものかもしれません。
妄想を成立させるための表現なので『そんなことありえんやろぉ!』なんて言わないでくださいww
医師の部屋と言う事で診察に使われる部屋を想像していたが一人掛けのソファが二つとその対面に二人掛けのソファがある少し高級感を感じるような部屋だった。
僕は医師が二人掛けのソファに掛けたので向かいの一人掛けのソファに座った。
『で…野口君はどこまで聞いて、どこまで理解してるの?』
と問うてきた。
確かに面と向かって話をされた訳ではないので医師は僕がどこまで聞いているかを知る必要があったのであろう。
『Kが歩けるようになるためには僕の協力が必要で、その手術を行うにあたり、僕が歩けなくなるリスクがあると言った内容しか知りません。』
『そうか。言ってしまえばそれが全てなんだけど…詳しくどういうことか想像できるかい?』
『僕の想像では…僕の何かをKに手術で移植…でいいんですかね?表現があまり分かりませんが僕の何かをKにあげるって感じの解釈です…』
『鋭いね…』
『ただその場合だと僕でなければならない理由がいまいち理解できないんです…』
『そこまで考察できてるなら本当に話は早いよ。』
『…』
『まずKさんの状態なんだが歩くために大事な役割を担っている骨の一部をひどく損傷している…つまり今の状態では歩けるようにはならない』
『はい…』
『次に野口君の話だが…最初、君が運ばれてきたときの精密検査で分かったことなんだが…君には驚く事にKさんが損傷している部分の骨が人よりもひとつ多い。』
『…なるほど。それで僕が…』
『まだ話の途中なんだが理解してくれたようだね…つまり』
『簡単な話が僕の+1をKの-1にあげて両方±0に…』
『そういうことだ。ただこれは算数とは違う。一見簡単に聞こえてもリスクは計り知れない。本来、骨同士は神経で繋がっている。骨だけではなく神経も繋ぐ必要があるということだ。野口君の場合はわざわざその必要のない部分をわざと切るということになる。正常な神経を切ってまた繋ぐというリスクが伴う。』
『ですね…』
『ケースとしては…①どちらも歩けなくなる②どちらかが歩けるようになる。が2パターン④どちらも歩けるようになる。つまり成功する確率はかなり低い…単純計算で25%。もちろんこれは手術の難易度は考慮していない。それを考慮すると確立はもっと低くなるよ。』
『単純にKが助かる確率だけで見ると50%ってことですよね。』
『君が歩けなくなる確率もだ。』
『ありがとうございます。話してくれて…』
『つまり君にはデメリットしかないということだ。君なら分かるだろう?』
『馬鹿と思われるでしょうが…僕にとってはKが歩けるようになる。それも自分にしかそれが出来ないって事を考えたらメリットの方が多いですよ…』
『本気で言ってるのか?』
『まぁ…でも少し考えさせて下さい。』
『考える必要などない。君がやると言ってもこちらはそれを認めないからな。』
『…失礼します。』
医師の部屋を後にし…
病室までの間、色々な事を考える。
正直、僕は昔からこういったケースではプラス思考しか出来ない。
宝くじを買えば3億当たる気しかしないし
人を好きになったらその子と付き合えるものと考えてしまうし、
野球ではミスをする自分を想像したこともなかった…
つまり僕は失敗した自分を想像できないアマちゃんなのだ…
正直…親が知ったらそれこそ歩けなくなるまで殴られるだろうな…
歩けない自分か…
全く想像できない…
ただ歩けなくなったらどうする…
などと今までに経験したことがないほど脳が活発に動いている。
だんだんマイナスのケースを考えれるようになってきた。
歩けなくなる。のではなく…
もうすでに歩けない…そう考えてみた。
現にKはもう歩けない。のだ…
…絶望感がはんぱない…
Kの絶望感を考えるとやっぱり僕は手術をすることしか考えられない。
人のことでこんなに思い悩む日がくるとは…
病室へとたどり着くと
見たことのない表情でKが外を眺めていた。
長い間Kを見てきてこんな顔は見たことがなかった。
色んな表情を見せるK。
怒っている顔も笑っている顔も喜んでいる顔も
そのすべてが僕にとっては凄くかわいいものだった。
しかし今、外を眺めるKの顔はそれらとは明らかに別種。
すべてを把握している僕は色んな思いが交錯し…
涙が頬を伝っていた。
そんな顔しないでくれ…
本当なら泣いてる顔なんて絶対に見られたくないし
状況を考えても僕が泣いていることはあまりに不自然。
でも僕はそんなこと考える余裕もなく
遠くを眺めるKを後ろから抱き締めた。
女の背中で号泣するなんて経験は二度とないだろう。
いつものKなら僕たちの立場を考えてベストな対応で僕を突き放しただろう…
ただそんなこともなかった。
それが僕にとっては更に寂しくて悲しくて切なかった。
僕は心の中で
『絶対歩けるようになる。俺が助けるから…そんな顔すんなよ。』
と何度も何度も叫んだ。
Kは外からゆっくりと僕のほうへと目を移した。
『とおる…』
と元気のない声で呟いた。
僕はKの目を見た。
さっきと同じどこか遠い目をしていた。
そして
『とおる…私…』
と言いいながら顔をくしゃくしゃにしてKの目から大粒の涙が溢れ出してきた。
『歩け…んく…なるかもしれん…』
声を震わせながら一生懸命その言葉を絞り出した。
僕は今度はKの顔を胸に抱き寄せて
『ふざけんな!そんな事あるわけなかやろ!大丈夫。大丈夫やけん…絶対…絶対大丈夫。』
と何度も繰り返した。
正直、何も知らない他人がそんなこと言った所でなんの励ましにもならない。
そんなことは分かっている。
ただ僕はKに【大丈夫】と言ってあげることしかできなかった。
つづく
どひゃぁああああああ!!
急展開ww
さすがは主人公の野愚痴!!
今回テライケ面すぎるww
実物見てみたい方は是非アパマンショップ佐賀駅前店へ♪
期待は裏切りますww
~クライフ~ってのはただ単に14部だったからクライフの背番号に、ちなんでコレにしただけですw
では
ノシ
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